序章 細胞診を上達させるには
はじめに
ギブアップという方に一言
もっと診断能力を上げるには
[総論]
第1章 細胞診とは? 細胞診で何が分かるのか?
細胞診とは?
細胞診で何が分かるのか
腫瘍性疾患
炎症性疾患
沈着症(代謝障害)
病原体
細胞学的検査の長所と短所
どのような病変に細胞学的検査を適用するか
細胞学的検査をどのように使うか
細胞学的診断に必要な基礎知識
まとめ
第2章 基礎的な採材方法
はじめに
細針吸引法(Fine-Needle Aspiration:FNA)
一般原則
メリットとデメリット
器具
シリンジを用いる方法
針のみで行う方法
吸引をかけても、細胞がほとんど採取できない場合
摘出材料あるいは潰瘍病変から細胞診標本を作成する方法
押捺法
擦過法
コア生検材料で細胞診を行う場合
まとめ
第3章 深部病変に対する画像ガイド下FNA
はじめに
画像ガイドの種類
X線透視
超音波
CT
MRI
画像ガイド下穿刺の実際
超音波ガイド法
CTガイド法
深部骨病変に対するCTガイド下生検
針が命中しなかった場合
まとめ
第4章-1- 標本作製と観察 ~塗抹~
はじめに
乾燥固定標本とそのほかの標本
塗抹する前に
塗抹の実際
スタンプ
病変部の擦過による採材
スクラッチ(掻破)
スワブ
細胞種による機械的影響の違い
塗抹に起因する失敗例
1.厚い塗抹
2.細胞の損傷
3.細胞伸展が不十分
まとめ
第4章-2- 標本作製と観察 ~染色、その他~
はじめに
染色法
1.ロマノフスキー染色
2.ロマノフスキー染色を基にした迅速染色
3.パパニコロウ染色
4.その他の染色
染色のポイントとその方法
染色に起因するトラブル
1.染色強度の異常
2.色調の異常
汚染
染色液の沈殿物
封入
標本の送付
まとめ
付表<細胞学的検査の染色法>
第4章-3- 標本作製と観察 ~顕微鏡の調整および観察法~
はじめに
顕微鏡
顕微鏡観察のための準備
顕微鏡の操作
顕微鏡のメンテナンス
細胞診標本の顕微鏡観察の実際
ピント合わせ
コントラスト
標本観察のポイント
顕微鏡標本の撮影~デジタルカメラの使用~
まとめ
第5章 細胞の形態と種類
はじめに
細胞の形態
細胞質
核
細胞の種類
上皮細胞
非上皮細胞(間葉系細胞)
血液系細胞(独立円形細胞)
細胞外物質
まとめ
第6章-1- 腫瘍性病変と非腫瘍性病変の鑑別 ~炎症の細胞像~
はじめに
炎症とは?
炎症を担う細胞
炎症を引き起こす病原体や異物
炎症の細胞像
アレルギー性炎症
炎症性疾患の細胞学的診断の限界と注意点
増殖性炎症 vs 腫瘍
肉芽腫性炎症 vs 腫瘍
炎症を伴う腫瘍
まとめ
第6章-2- 腫瘍性病変と非腫瘍性病変の鑑別 ~腫瘍の特徴~
はじめに
腫瘍とは
腫瘍細胞の形態と命名
炎症と腫瘍の鑑別
細胞学的形態からの腫瘍細胞の由来の同定
細胞診における悪性所見
核所見
細胞質所見および核と細胞質との関係
悪性を支持する付加的所見
腫瘍診断の実際
炎症を伴う腫瘍
悪性度判定の例外
まとめ
[各論]
第7章-1- 体表 ~非腫瘍性病変~
はじめに
細胞診が適用できる病変
病変の位置(特に深さ)
炎症性病変
感染症
1.細菌感染
2.真菌感染
天疱瘡(自己免疫疾患)
注射部位反応
皮下肉芽腫(脂肪織炎)
肢端舐性皮膚炎
好酸球性肉芽腫
その他
汗腺胞
血腫
限局性石灰化症
第7章-2- 体表 ~腫瘍性病変~
はじめに
発生部位と由来
皮膚浅層(表皮~真皮)に存在する腫瘍
扁平上皮由来腫瘍
乳頭腫
扁平上皮癌
皮脂腺由来腫瘍
肛門周囲腺由来腫瘍
汗腺由来腫瘍
メラノーマ
皮膚深層に存在する病変
上皮性腫瘍
毛芽腫
角化物産生腫瘍もしくはその類似病変
肛門腺癌
紡錘形腫瘍(間葉系腫瘍)
線維腫
脂肪腫
肉腫
脂肪肉腫
血管周皮腫
血管系腫瘍
軟部組織の巨細胞腫(巨細胞型悪性線維性組織球腫)
独立円形細胞腫瘍
イヌの皮膚組織球腫
皮膚リンパ腫
皮膚形質細胞腫
肥満細胞腫
可移植性性器肉腫
組織球系腫瘍(悪性)
まとめ
第8章 骨、筋肉および関節
はじめに
骨・軟骨病変
正常構造
腫瘍
骨肉腫・軟骨肉腫
骨の多小葉性腫瘍
骨髄腫
筋肉
正常構造
腫瘍
関節
正常構造
関節液の採取
関節液の性状
粘稠度
量と色
有核細胞数
ムチン凝集法
蛋白質濃度
関節液の細胞像からみた関節の異常
関節内出血
変形性関節症
関節炎
関節の腫瘍
滑膜肉腫
組織球性肉腫
まとめ
第9章 リンパ節
はじめに
リンパ節のFNA、採取、塗抹および染色の注意点
正常リンパ節の構造と構成細胞
リンパ節の細胞学的診断・・・どこまで診断できるか?
非腫瘍性病変
反応性過形成
リンパ節炎
リンパ腫
リンパ腫に対する細胞診の考え方と限界
リンパ腫 High grade
リンパ腫 Low grade
リンパ腫の免疫表現型
胸腔内リンパ腫(縦隔、胸腺)および胸腺腫
転移性病変
まとめ
第10章 脾臓
はじめに
脾臓の正常組織・構造構成細胞および機能
採材と標本作製
針生検の合併症とその対応
吸引塗抹の標本作製
スタンプ標本の作製
正常な脾臓の細胞像
脾臓病変の細胞像
非腫瘍性病変(脾炎、血腫、出血性梗塞、髄外造血、結節性過形成)
脾炎
血腫および出血性梗塞
髄外造血および骨髄脂肪腫
リンパ球性過形成
腫瘍性病変
造血器系腫瘍
リンパ腫/リンパ性白血病
肥満細胞腫(ネコ)
形質細胞性腫瘍
非造血器系腫瘍
血管肉腫
線維性組織球結節(悪性線維性組織球腫)
組織球性肉腫
そのほかの腫瘍
まとめ
第11章 消化器系
はじめに
消化管の構造
採材
口腔・咽頭・舌
細菌
非腫瘍性病変(炎症および潰瘍)
腫瘍
悪性メラノーマ
扁平上皮癌
線維肉腫
歯原性腫瘍
唾液腺
胞(唾液胞、ガマ腫)
腫瘍
胃・小腸
細菌
胃癌
小腸癌
肉腫
リンパ腫
肥満細胞腫
胃腸間質腫瘍
大腸
細菌などの微生物および炎症
腫瘍およびポリープ
膵臓
腫瘍
まとめ
第12章 肝臓
はじめに
肝臓の正常組織・構造構成細胞および機能
正常な細胞像
生検の適用と生検時の合併症
細胞像の解釈
変性(代謝障害)
1.グリコーゲン変性
2.脂肪変性
3.ネコの肝リピドーシス症候群
色素沈着
1.胆汁色素沈着・胆汁栓
2.ヘモジデリン沈着
3.リポフスチン沈着
4.銅沈着症
5.アミロイド変性
炎症
1.化膿性炎症
2.リンパ球性(非化膿性)炎
3.肉芽腫性炎
4.トキソプラズマ症
5.ウサギの肝コクシジウム症
胞状変化
増殖性疾患
過形成性結節、再生性結節
腫瘍性病変
1.上皮性腫瘍
肝細胞由来腫瘍
胆管上皮由来腫瘍
転移性癌
2.間葉系腫瘍(紡錐形細胞腫瘍)
3.造血器系腫瘍
リンパ腫/リンパ性白血病
肥満細胞腫
組織球性肉腫
4.神経内分泌系腫瘍/内分泌系腫瘍
まとめ
第13章 鼻腔
はじめに
鼻腔の機能と構造
鼻腔の生検
鼻腔の生検標本にみられる正常像
鼻汁塗抹および鼻腔洗浄液の注意点
鼻腔疾患の細胞像
炎症性病変
急性および化膿性鼻炎
好酸球性肉芽腫
真菌感染症
クリプトコッカス症
アスペルギルス症
そのほかの真菌感染
腫瘍性病変
上皮性腫瘍
扁平上皮癌
そのほかの悪性上皮性腫瘍
腺癌
移行癌
嗅神経芽細胞腫
非上皮性腫瘍
軟骨肉腫/骨肉腫
リンパ系腫瘍
まとめ
第14章 気管・肺
はじめに
気管、および肺における採材法
気管支肺胞洗浄
気道の構造とTTWおよびBALの細胞像
気道粘膜上皮
マクロファージ
そのほかの細胞
粘液
正常な肺の有核細胞数と各種細胞の出現比率
TTWおよびBALにおける異常像
好中球の増加
好酸球の増加
マクロファージの増加
胸腔内結節性病変のFNA
CTガイド下生検
胸腔内結節性病変の細胞像
肺原発腫瘍
上皮性
非上皮性
転移性肺腫瘍
まとめ
第15章 尿、膀胱および前立腺
はじめに
膀胱・尿道・前立腺の正常組織と構成細胞
採材法
採材時の合併症
正常な尿の細胞像
非腫瘍性病変
膀胱炎
血尿
腫瘍
移行上皮癌
そのほかの腫瘍
前立腺
前立腺胞
前立腺過形成
扁平上皮化生
前立腺炎
前立腺癌
まとめ
第16章 体腔貯留液 ~胸水、腹水および心囊水~
はじめに
体腔貯留液の採取
胸腔穿刺
腹腔穿刺
心囊穿刺
体腔貯留液検査の考え方
体腔貯留液の肉眼性状,生化学性状および総有核細胞数(TNCC)
量、色、混濁度および粘稠度
TPおよび比重
TNCC
体腔貯留液の分類
体腔貯留液内の細胞
中皮細胞
マクロファージ
好中球
リンパ球、形質細胞
特徴的な体腔貯留液
ネコ伝染性腹膜炎(FIP)
胆汁性腹膜炎
乳び性体腔貯留液
尿腹症
出血
細菌性滲出液
腫瘍性貯留液
心囊水
まとめ
第17章 乳腺
はじめに
乳腺の構造
乳腺腫瘍と類似病変の組織学
イヌの乳腺腫瘍
ネコの乳腺腫瘍
乳腺(乳管)の胞状拡張
乳腺腫瘍の針生検
乳腺病変の細胞像
胞状過形成
乳腺の炎症
炎症性乳癌
そのほかの腫瘍
乳腺腫瘤のFNAの考え方
まとめ
第18章 腎臓・生殖器
はじめに
腎臓の採材
腎臓の正常構造と細胞像
細胞診の解釈における注意点
非腫瘍性病変
腫瘍性病変
腎細胞癌
腎芽腫
腎リンパ腫
そのほかの腫瘍
生殖器
精巣の正常構造
精巣の腫瘍
卵巣、子宮および膣の正常構造と腫瘍の細胞像
イヌ可移植性性器肉腫
まとめ
第19章 内分泌系・脳神経系
はじめに
内分泌系の正常構造
甲状腺、副腎の針生検
内分泌系腫瘍の細胞学的特徴
甲状腺の腫瘍
濾胞腫瘍
傍濾胞細胞腫瘍
副腎の腫瘍
皮質腫瘍
髄質腫瘍
大動脈小体腫瘍および頚動脈小体腫瘍
膵臓ランゲルハンス島由来腫瘍
非内分泌臓器の内分泌系腫瘍
脳神経系の正常構造
CSFの採取
CSFの評価と標本作製
正常なCSFの細胞像
脳脊髄液の異常
血液の混入と出血
細胞増加症(Pleocytosis)
脳脊髄腫瘍
髄膜腫
膠細胞由来腫瘍
リンパ系腫瘍
中枢神経組織の壊死(軟化)
まとめ
索引